死せる詩人の会

下劣な日常を書き殴るだけ

インク工房とペンクリニック

ちょっと前になるけどインク工房とペンクリニックへ行ってきたときの感想。

僕は両方とも初参加だった。

まずインク工房では雑誌でしか見たことなかったセーラーのインクブレンダーの石丸治さんに初めて会った。

そのインク工房ってのは、自分の作りたい色を言うとその通りに調合してもらえる。

つまり自分のオリジナルインクが作れるのだ。

僕も自分の作りたい色を石丸さんに告げて調合してもらった。

ビックリするくらい自分の考えていた色を作ることが出来た。

ボキャの乏しい僕の表現でも望み通りの色を作って下さった石丸さんは本当に天才だと思う。

ちなみに石丸さんは本当にバーテンダーの格好をしてやってた。

笑顔が爽やかでとても話しやすいし、僕も年取ったらこんな風になりたいなあと。

お次にペンクリニック

これは名前の通り、万年筆を自分が使いやすいように調整してもらえるものである。

例えばもうちょい字幅を細くしたいとか、最近インクの出が悪いとか言ってメンテしてもうものである。

僕が診てもらったペンはペリカンのスベレーンM800(中字)である。

以前よりこのスベレーンM800を使っていて気になっていたことが二点。

・句読点の「。」を書くと擦れてしまう点

・中字だけど字幅がちょっと太すぎると思った点。

この二点を言って調整してもらった。

結果二つとも改善されたが、字幅を細くしてしまったことを若干後悔…

やっぱり万年筆には太い字幅の方が良かったという念が湧いてしまった(自分の中での偏見)。

でも太いとつまった漢字を書くときにどうしても潰れてしまう。

だから機能的になったことは間違えないのだと必死に自分に言い聞かせた。

実際使っていて句読点の「。」は擦れなくなったし、複雑な漢字も書きやすくなった。

だから自分のくだらない偏見はどうだっていいのだ。

今回両方とも初参加ではあったがまた参加したいと思う。

特にばあちゃんの遺品から万年筆が発掘されたから、今度はこれをペンクリニックに持って復活させたいと思う。