『ケープ・フィアー』
ロバート・デ・ニーロ出演の『ケープ・フィアー』を観た。
この作品は、以前紹介した『タクシードライバー』の監督であるマーティン・スコセッシと同じ監督である。
しかも主人公はロバート・デ・ニーロだ。
この要素だけでも充分に期待できる作品だと僕は思った。
あらすじ…
ロバート・デ・ニーロ演じる主人公マックス・ケイディは16歳の少女を強姦した罪により14年間刑務所に入っていた。
映画はマックスが刑期を終えて出所するところから始まる…
マックスは読み書きも出来ないほど、学がなかったが刑務所にいる間に読み書きを習い、法律の勉強もした。
そこでマックスは自分を弁護した弁護士サムは、被害者にも落ち度があったという証拠があったにも関わらず、その証拠を裁判に提出せず隠ぺいしたことを知る。
マックスは性犯罪の前科も複数抱えているため、マックスが有利になる証拠を弁護士サムはもみ消してしまったのだ。
本来は自分を全力で弁護するはずの弁護士が、自分の個人的な感情に左右されわざと不利になるようにした。
マックスにとってこれが許せないことだった。
出所したマックスはサムへの恐ろしい復讐を実行する…
以上があらすじである。
このマックスがサムに対して実行する復讐がとにかく怖い。
法律にふれないギリギリの所で陰湿な嫌がらせをたくさんする。
これで弁護士サム一家を徐々に追い詰めて行く。
またサムには16歳になる娘がいる。マックスはこの娘にも目をつけるのだ。
嫌がらせはどんどんエスカレートして最後にはサムの妻、娘にまで被害が及ぶ。
とにかくマックスがサム一家を徐々に追い詰めて行くところが見どころだと思う。
マックスが学校の教師のふりをして、サムの娘リーに会いに行く場面も中々ヒヤヒヤした。
リーは16歳のお年頃の女の子のため、マックスは両親が思ってるような悪人ではなく意外と良い人なのかもしれないなんて思ってしまう。
むしろマックスに惹かれてしまうのだ。
あのときのジュリエット・ルイス演じリーは可愛いと思ってしまった。
マックスと会話して照れる演技が可愛かった。
ロバート・デ・ニーロはやっぱり演技力がすごいと僕は思う。
『タクシードライバー』のときも感じたことだけど目が怖い。
何も喋っていなくても目の中に怒りがあるのがすごい伝わってくる。
監督マーティン・スコセッシ、主演ロバート・デ・ニーロという組み合わせで『タクシードライバー』と同じだが、内容は全く異なる当たり前だが。
サイコサスペンスとしてはすごく楽しめた。