死せる詩人の会

下劣な日常を書き殴るだけ

『カッコーの巣の上で』

映画『カッコーの巣の上で』を見た。

カッコーの巣の上で [Blu-ray]

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『タクシードライバー』を見てからアメリカン・ニューシネマに興味を持ったからだ。

この作品もアメリカン・ニューシネマを代表する作品の一つでとても有名な作品らしい。

映画のあらすじ。

主人公のマクマーフィーは刑務所の刑務作業から逃れるために精神異常のふりをして精神病院に入院する。

しかしその病院ではラチェッド看護婦長率いる病院サイドの人間達は、治療という名目で患者達の言動や思想を徹底的に管理し抑圧が行われていた。

そんな非人道的な病院に対して、主人公マクマーフィーは自由を求めるという物語である。

病院に反発するマクマーフィーに対して始めは消極的な患者達だが、マクマーフィーと生活を共にしていく内に、自分達が管理されていることに疑問を持ち始める。

マクマーフィーは乱暴者のように見えるけど、実は人情味のある優しい奴だと僕は思う。

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他の患者達をいじめたりなんて絶対にしない。

仲間と一緒にトランプをしたり、悪ふざけをして遊んだりする。

一方、病院側の人間は治療という名目で患者達を徹底的に管理し、逆らえば暴力的な方法で抑圧したりする。

さすがに電気ショックでお仕置きは酷いと思ったね。

ラストはもっと酷いけど…

病院側の奴らは同じ人間の血が流れてるとは思えなかったね。

個人的にはマクマーフィーの良い奴っぷりに感動した。

確かに彼は乱暴者で刑務所に入れられてる犯罪者には違いないと思う。

だけど決して人間性が欠けてるわけではない。他人思いの陽気な奴なのだ。

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それに対して病院は…残酷すぎ。

本当に正しいのはどちらなのかと考えさせられるよね。

マクマーフィーが激昂してラチェッド看護婦長を絞殺しようとするシーンは迫力あった。

ラストは一応希望のある感じではあるが悲しいね。