死せる詩人の会

下劣な日常を書き殴るだけ

『タクシードライバー』

僕は最近映画『タクシードライバー』を繰り返し何度も見てしまっている。

この映画は1976年製作の物で、結構古くて上映時間114分と2時間ない映画である。

以前、NHKのBSプレミアムか何かで見た以来すっかり気に入ってしまい、BDのデジタル・リマスター版を購入してしまった程である。

この映画のすごい所は主人公のトラビス・ビックルを演じるロバート・デ・ニーロの演技力だと思う。

とにかくトラビスが渋くてカッコいいんだよ!それに映画のBGMのJAZZがすごいいかしてる。

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あらすじの説明は難しいし苦手なんでwikiの引用で。

舞台はニューヨーク。

主人公のトラビスはベトナム戦争から帰ってきた帰還兵でPTSDの影響なのか、深刻な不眠症に悩まされている。

職も見つからないため、タクシードライバーの常勤として働くことにする。

毎晩当てもなく夜の街を流しては、そこで見かける人々が薬物とか売春とか欲に溺れる姿に嫌悪している。

夜の街の退廃っぷりを本当に嫌ってる感じ。

トラビスには親しい友達もいないし、恋人もいない。

社交性が欠けているのかトラビスはドライバー仲間達の中でも少し浮いてる感じで、基本的に話がかみ合ってないことが多いのだ。

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ある日、トラヴィスは次期大統領候補パランタインの選挙事務所付近を通りかかる。

彼はそこで勤務する女性に魅かれ、選挙運動に興味を示した。

彼女はベッツィーと言う名で、トラヴィスは彼女をデートに誘う。

徐々に懇意になっていく二人だったが、トラヴィスは日頃の習性でベッツィーとポルノ映画館に入り、激昂させてしまう。

以来どうなだめても応じず、思うようにことが運ばない彼はついに選挙事務所に押し掛け「殺してやる」と罵るのであった。
民主主義の理想と現実の狭間で、トラヴィスの不眠症は深刻さを増し、心は荒んでいく一方であった。

「腐敗しきったこの街を俺が浄化してやる」という思いは憤怒から実行性を帯び目的へと固まっていく。そんな中、トラヴィスのタクシーに突如幼い少女が逃げ込んできた。

ヒモらしい男が彼女を連れもどす。トラヴィスは方向性を定めるにいたった。
トラヴィスは裏のルートから拳銃を仕入れ、射撃の訓練と肉体の強化に励んだ。

「俺に用か? 俺に向かって話しているんだろう? どうなんだ?」トラヴィスは鏡の前で、半狂人と化した自身の鏡像を前に不敵な笑いを浮かべ、あるいは怒りに満ちた表情で瞬時に拳銃を突き出すのであった。

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そんな中、トラヴィスは食料品店で強盗事件に居合わせた。

彼は咄嗟に拳銃を取り出し犯人を撃つ。

刑事気取りの彼は偶然にもいつかの少女と会う。

アイリスと名乗る少女にトラヴィスは売春で稼ぎ学校にも行かない生活を止めるように説得した。

アイリスは、恋愛などではなくヒモに騙され利用されていることに気づいていない。

しまいに少女に呆きれられてしまうトラヴィス。
トラヴィスは浄化作戦を実行に移す。

次期大統領候補であるパランタインの集会に現れたトラヴィスの出で立ちは、モヒカンにサングラス。パランタインを射殺しようとした彼はシークレット・サービスに目撃され人混みの中を逃げ去った。

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その夜トラヴィスは、アイリスのヒモ、スポーツのアパートを訪ねた。

トラヴィスは正義の名の下にスポーツや用心棒、アイリスの客を立て続けに射殺。

銃弾を受けて重傷を負うも、一人の少女を売春から救った彼は新聞から英雄扱いされる。
心変わりしたベッツィーからも好意を寄せられるが、彼は何事もなかったかのように夜の街をタクシーで一人彷徨い続けるのであった。

と以上がwikiのあらすじ。

はじめにも書いたけど、ロバート・デ・ニーロの表情がすごい上手い。

とにかくトラビスの笑っている顔が怖い。

顔は笑っていても、目が笑っていないというか、目には怒りとか悲しみとかがちゃんとある。

鏡の中の自分に向って、「俺に話しかけているのか?」と言い放つ名場面。

あれがアドリブとはね、デニーロすご過ぎだろ。

あと着てる服とかもカッコよくて憧れる。

普段は渋いタンカースジャケットが多いけど、女を口説くときはジャケットなんて着ちゃって小奇麗な格好するんだぜってとこも好きだなあ。

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この映画は人によってラストの捉え方は様々らしい。

僕個人としては、トラビスは何も変えることが出来なかったのかなと思いました。

とにかく実際に見てもらった方が、映画の良さも伝わるかと思うんで是非見てね。

いい映画だから見て損はしないと思う!!

就職とか様々な事情で人生詰んでる人(俺)がみるとすごい効くのかもね?